2013年4月25日木曜日

アニメ「猫物語(黒) 第二巻/つばさファミリー(下)」の感想&レビュー


鳥おんです。
発売から時間経ってしまいましたが、「猫物語(黒) 第二巻/つばさファミリー(下)」の感想&レビューです。
 


つばさファミリーの概要と第一巻のレビュー&感想に関してはこちらをご覧ください。

 

【傷物語と化物語の間を繋ぐ、暦と羽川のジレンマな感情】

傷物語で暦が羽川に助けられ、今回は羽川が暦に助けられるお話。
 それは取り憑かれた障り猫からではなく、羽川の縛られた環境と精神から開放させる話であり、暦と羽川がお互いどう感じているかをよく描写している重要なシナリオでした。

忍野の言うとおり今までの境遇の同情はあるものの、今回の家庭の不和の最大の原因は羽川自身。
両親をエナジードレインした時点で障り猫の役目が終わっているならこの話の大半は羽川のエゴによって動いている事になっている状態でした。

今の自分を変えたい、誰かに救われたいという強い思いがブラック羽川を作り出したのかも知れません。
誰かというよりかは暦に救ってほしいという所でしょうね。

暦も羽川もお互いに好意を寄せている事を自分自身で分かっているのに行動を起こせない。起こす気も無い。
これは暦はともかく、今まで不幸のどん底で暮らしていた羽川には辛い現実が今後待ち受けている事を容易に想像出来たのではないだろうか。
恐らく、自分は常に他人に対して「良い人」でいなくてはならず、自己の幸福は一番最後という意識が刷り込まれている物だと感じました。

エゴでブラック羽川になっているのに、幸せになろうとすることは出来ない。
何とも難儀な性分ですね・・・。


【オススメシーン】

 今回は暦と羽川の心理描写が多かったので上下巻ともに演出や映像的に面白いと思ったシーンがありませんでしたので、下着姿のネコミミ女子高生をご堪能下さい。



【総評】

今回のつばさファミリーは全体的に話が重く、映像的な面白さもさほどありません。
物語シリーズでは重要な話なのでしょうがアニメーションとしては繰り返し見たいと思わせる要素が少なかったです。

羽川翼はキャラクターとして好きで、幸せになって欲しい願望が強いですがこの話を見ると釈然としない気持ちが出てしまうのも要因かもしれません。
原作未見なのでつばさタイガー等の羽川シナリオに期待したい所でした。



アニメ「猫物語(黒) 第一巻/つばさファミリー(上)」のレビュー





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